ワインの世界生産の状況とは

ワインの国というイメージで浮かぶ国は何処でしょうか。やはりヨーロッパの国、それもスペイン、イタリア、フランスでしょうか。

大まかなくくりになりますが、ブドウの栽培面積でいうとスペインがトップになります。ワインの生産量はこのところイタリアが1位、輸出額でいうとフランスが断トツトップ。高級ワインの生産国で2021年は世界第3位なりましたが、輸出額は世界トップです。

 

 ワインの生産量イタリア、輸出額フランストップ

 近年のワイン生産量でいうと、ある統計では、世界中で年間29,105,841トンのワインが生産されています。イタリアは、年間4,796,600トンの生産量を持つ世界最大のワイン生産国です。スペインは、4,607,850トンの年間生産量で2番目になります。フランスは、年間4,293,466トンの生産量を誇り、3番目に大きなワイン生産国です。

 

 ワインの気候変動による大打撃

 2021年ヨーロッパの有名産地のワイン生産は気候変動による打撃を受けて大きな減収をしました。フランスワインのライバル、イタリアとスペインも同様に悪天候などに見舞われ生産量が減っていますが、イタリアは4450万ヘクトリットル、前年比9%減で世界一の座を維持し、対前年14%減に留まったスペインの生産量は3,500万ヘクトリットルで2位常連のフランスを抜いています。  

 ワイン大国の状況

世界葡萄・ワイン機構(Organisation Internationale de la vigne et du vin; OIV)が発表した2021年のワイン生産量ランキングで、フランスはスペインに2位の座を奪われ、3位に転落しました。1位は昨年に続きイタリアです。

 なみに、日本は、年間生産量が85,000で、25位にランク付けされています。

2018年の世界のワイン生産量は292mhl(単位:百万ヘクトリットル)となり、2000年以来最大の産出量となった。 これは2017年比で17パーセントの増加となる。

  

 気候変動下で生産量を伸ばした国

ランキングの上位常連国が生産量を減らす中、欧州ではルーマニア、ハンガリー、ドイツ、ポルトガルで2021年の生産量が増えています。気候温暖化の影響で生産量を増やしたのは欧州の国々だけではありません。

度重なる干ばつに苦しんだアメリカの今年1年間の生産量は、カリフォルニアで山火事が続いた2020年比6%増の2,430万ヘクトリットルでした。 

ワイン生産の南半球、地球の反対側では

 ヨーロッパとは違って南半球では、チリ、アルゼンチン、ブラジル、南アフリカ、オーストラリアなどの国が19%増とかつてないほどの伸びを見せ、これらの地域全体の生産量は過去最高の5,900万ヘクトリットルとなっています。

しかしながら、元々生産量の少ないこうした国々が世界の生産量を牽引しているわけではなく、世界葡萄・ワイン機構によると、加盟国全体では2021年の生産量は1カ国平均2,500万ヘクトリットルで前年比4%減となり、近年で最も少なかった2017年に匹敵するほど少ない数値になっています。 

日本はまだまだ、26位周辺に

 ちなみに、日本は世界の生産量から見ると26位で、1900万リットル。生産量としては、歴史が浅い分まだ少ないですが、それでも、日本ワインの品質は年々向上していて、世界からも注目を集めています。

また、面白いのが日本のワインの消費量は、ランキングでみると16位!消費の方は、この10年で1.6倍に伸び、この30年ずっと右肩上がりの安定的な成長をとげています。
その背景には、低価格ながらおいしいチリワインの輸入量が増えたことや、赤ワインブーム、EPAの関税撤廃などさまざまな要因があります。

これからも、消費、生産ともに増え続けて日本のワイン市場がどんどん活気づいていくとうれしいですね。

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